新卒で中小IT(SES)は絶対に目指すな!現役SEが教える悲惨な現実と回避策
みなさん、こんにちは!世界を旅しながらIT業界の荒波に揉まれている、SEのHydeです。
就職活動や転職シーズンになると、SNSや求人サイトで「未経験からエンジニア!」「アットホームなIT企業」なんてキラキラした広告をよく目にしますよね。でも、ちょっと待ってください。そのキラキラの裏側に「SES(客先常駐)」という名の深い闇が隠れていることを知っていますか?
今回は、現役でSESの営業と現場エンジニアを両方こなしている僕が、中小SES企業の悲惨な実態をぶっちゃけます。「IT業界に入れば安泰」なんて思っているなら、この記事を読んでからもう一度考え直してみてください。
そもそもSESとは?「技術」ではなく「人間」を売る商売
「SES」という言葉を聞き慣れない方も多いはず。これは「System Engineering Service」の略で、簡単に言うと「エンジニアを他社に貸し出して、働いた時間分だけお金をもらう」という契約形態のことです。
一般的なシステム開発(請負)は「完成したソフト」に対してお金が支払われますが、SESは「エンジニアの労働」そのものが商品。つまり、会社にとってあなたは「歩くキャッシュカード」に過ぎないんです。
日本のIT業界に潜む「多重請負」のピラミッド構造
日本のIT業界は、まるで建設業界のようなゼネコン構造になっています。
- 頂点:大手ITベンダー(元請け)
- 中層:中堅SIer(1次請け・2次請け)
- 底辺:中小SES企業(3次請け〜n次請け)
下に行けば行くほど、中間マージン(仲介料)が抜かれ、実際に働くエンジニアの手元に残る給料は微々たるものに。恐ろしいのは、「5次請け・6次請け」なんてザラにあること。ただ右から左へ人を流すだけで、給料をピンハネする会社が山ほど存在するんです。
新卒・未経験が「中小SES」に入ると人生が詰む5つの理由
なぜ僕がここまで「新卒で中小SESはやめとけ」と断言するのか。そこには、若者の将来を潰しかねない残酷な現実があるからです。
1. 現場ガチャで決まる「ITとは無縁」の業務内容
「プログラミングをバリバリやりたい!」と思って入社しても、新卒や未経験に回ってくるのは「誰でもできる雑用」ばかりです。
- エクセルのデータ入力
- マニュアル通りのシステムテスト
- PCの設定(キッティング)やヘルプデスク
これらを数年続けても、エンジニアとしてのスキルは一切身につきません。気がついた時には「スキルはないのに年齢だけ重ねた、市場価値ゼロの人材」になってしまうんです。
2. 「教育」という概念が存在しない
中小SES企業にとって、最大の関心事は「いかに早く現場に放り込んで金を稼がせるか」です。教育はコストでしかありません。「現場で覚えろ」と言われて独りぼっちで客先に飛ばされ、周りは他社の人間ばかり。誰もあなたを育てる義理はありません。
3. 35歳で訪れる「エンジニア定年説」の恐怖
SES業界には「35歳定年説」が根強く残っています。スキルが低いまま年齢が上がると、現場への単価が高くなり、客先から敬遠されるからです。結果、会社から退職を迫られたり、露骨に給料を下げられたりするケースが後を絶ちません。
4. 給料が驚くほど低い
多重請負の末端では、現場単価が60万円あっても、あなたの手元に来るのは20万円以下なんてことも。昇給させようにも、あなたの単価は客先が決めるため、会社側も上げようがないのが本音です。
5. 自分がどこの社員か分からなくなる(アイデンティティの喪失)
自社に行くのは月に1回の帰社日だけ。ひどい場合は、客先で「偽名」や「他社の名刺」を使わされることさえあります。自分の居場所がどこにあるのか分からず、働くモチベーションは削られていく一方です。
【臨場体験】僕が見たSES営業の「エグすぎる」裏側
僕は今、現場でエンジニアをしながら営業もしていますが、正直言って「人売り商売」の側面を目の当たりにして吐き気がすることもあります。
会議室で話し合われるのは、「あいつはスキルが低いけど、若くて愛想がいいから〇〇社に50万でねじ込めるな」といった会話。エンジニアのキャリアなんて二の次、三の次。いかに「社内待機(=会社にとっての赤字)」を出さずに、駒を動かすかというチェスのような感覚です。
「残業」の捉え方すら異常です。
契約時間が「140h〜180h」となっている場合、180時間を超えないと追加料金がもらえません。すると会社は「もっと残業してこい」と平気で言います。逆に残業代が出ない契約なら「絶対に定時で帰れ」と縛る。そこには労働者の健康なんて微塵も考慮されません。
後悔しないために!IT業界を生き抜くための3つのアドバイス
ここまでネガティブな話をしましたが、IT業界自体は夢のある素晴らしい世界です。だからこそ、入り口を間違えないでほしい。旅好きの僕から、これから進路を決めるあなたへ3つのアドバイスを送ります。
- 自社開発・受託開発を行っている会社を狙う: 少なくとも「自社で何を開発しているか」が明確な会社を選んでください。
- 「未経験歓迎」の甘い言葉を疑う: 誰でも入れる会社は、誰でもできる仕事しかありません。最低限のプログラミング学習をしてから就活に挑みましょう。
- 企業の立ち位置(商流)を確認する: 面接で「御社は1次請けですか?」「主な取引先は?」と勇気を持って聞いてみてください。
まとめ:あなたの価値を「人売り」に買い叩かせるな
新卒という貴重なカードを、使い捨てのSES企業に捧げるのはあまりにももったいないです。安易に内定が出たからといって、飛びつくのは危険。まずはIT業界の構造を理解し、自分が「エンジニア」として成長できる環境を選んでください。
「 nameless place(名もなき場所)」を旅するのは素敵ですが、IT業界で「名もなき歯車」として消耗するのは別の話。あなたのキャリアが、自由でクリエイティブなものになるよう応援しています!







0 件のコメント:
コメントを投稿